本栖湖で年越しキャンプ。富士山から昇る初日の出の神々しさは如何ほどか?

あけましておめでとうございます。

2017年を迎えて1週間が経ちますが、年末から年始にかけて、
年越しキャンプ
に行ってきましたので、そのときの様子をお届けしたい思います。

新年をおめでたく、そしてワイルドに迎えたい。

もうすぐ年越しを迎えようというある日、ぼくはふと思いました。

今年は新年をキャンパーらしく迎えたい。
そしてそれは日本的であった方がよい。
更におめでたい感じであればなおよい。

そこで、
富士山から登る初日の出を見よう。
そう決めました。

そんなわけで、いざ富士山のふもとへ。

年越しキャンプの場所は本栖湖

富士山が見えるキャンプ場はたくさんありますが、今回選んだのはここ、浩庵キャンプ場です。

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湖の向こうに富士山ががっつり見えて人工物も周りにあまりない、有数の富士山ビュースポットです。

本栖湖ってこんなところ

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本栖湖は富士五湖の一つです。
千円札の絵になっていることでも有名な、なんともおめでたい湖なのです。
富士山の後ろ(やや左)から昇る日の出を見ることが可能。

いっぱい人がいた

こんな年の瀬にキャンプに来るようなワイルドな人なんてそうそうないだろう。

そんな前談を踏みながら、いざキャンプ場についてみると、すでに冬装備のテントサイトを設営し終えて年越しを迎える準備ばっちりなワイルドな人たちでいっぱいでした。

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湖畔はキャンプを張る人たちで活気付いていました。

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こんな日にまでキャンプするなんて相当狂ってますね。(褒め言葉)
装備からしてもやはり、アウトドアへの本気度が高めの人が多かったです。

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林エリアは受付や炊事場も近いため、人気な様でここテントで埋め尽くされていました。
ファミリーや大人数でのキャンプで装備多めの人たちは林エリアの方を選んでいるような感じでした。

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もうすぐ年越しだというのに、御構い無しで釣りを嗜むワイルドな人も。

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家族そっちのけで単身富士山撮影に乗り込んできたという写真家の人もいました。

新年を迎える準備①「設営」

さて、僕らもさっさとテント設営です。
今回、人数は3名。
最低限の設備環境で臨みたいと思います。

なぜなら、それがワイルドだから。

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テントは
定員3名のHEIMPLANETと
定員2名のMSR。

タープのサイズは370cmx370cmです。

さて、改めておさらいですが、今回のキャンプの目的は、
日本人の古きよき習慣である大晦日と元旦を厳かに、そしてワイルドに嗜む。

これです。

ということで、まずは新年を謹んでお迎えする準備ですね。

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テントサイトの玄関口にあたるところへ、正月飾りを施しました。

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これでぼくたちのテントサイトも、グッと厳かになったかと思います。

火起こし

日が暮れる前に焚き火の用意をしておきます。
昼間でもかなり肌寒いですが、日が暮れたら0度以下に気温が落ち込むので、焚き火がなければ、初日の出をめでたく拝む前に凍死です。

今回の火起こしグッズ
●薪(8束)
●斧
●ナイフ
●ファイヤースターター
●焚き火台
●火ばさみ
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薪は売っている状態だと大きすぎるので、斧で2〜4分割ぐらいに切り分けます。
その後、着火剤としてフェザースティックをナイフで削り出します。

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ファイアースターターをフェザースティックに当ててナイフで擦ります。
スターターは大き目のサイズのものが火花も大きく、火がつけやすくておすすめかもしれません。

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なんとか日が暮れる前に焚き火の用意ができました。
焚き火が燃えている間は寒さ知らず。火って素晴らしいですね。

新年を迎える準備②「大晦日の夜」

年越しソバ

大晦日といえば年越しソバ。
日本人としてここは何としてでも外せないわけです。

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料理に関してはバーナーを使います。
焚き火や炭火での料理は火加減が難しいのと手間がかかるためです。

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しかしガスバーナーを用いたところで必ずしも上手くいくとは限りません。
ソバは火加減と時間が命。

今回は麺が多すぎて火が通り切らず、芯が残りすぎて残念な出来栄えでした。
従って完成の絵は載せません。

料理技術が低いところはある意味ワイルドといえます。

年越しソバで大晦日の夜を存分に味わった後は、そそくさと寝る準備に入ります。
もし朝寝坊してしまったらせっかくの年越しキャンプが台無しになってしまうからです。

寝る前に気をつけたいこと

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日中との寒暖差で結露が発生するので、夜はあらゆるものがびしょ濡れになります。
更に、冬場はそれが凍るので朝にはカッチカチです。
水分を吸収しやすいものは放置しておくと大変なことになるので、車かテントの中にしまっておくのがベターです。

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特に薪が湿気ると翌朝火が起こせなくなって困ってしまうのでシートをかけておきます。

それにしても・・・

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星がものすごく綺麗だ。
これは初日の出も期待できそう。

新年の朝を迎える

2017年最初の朝です。
最低使用温度-15度の寝袋ダウン2枚重ねホッカイロ6個の装備のおかげでぐっすり眠ることができました。

日の出の予定時刻は6:55
テントを出ると空はほんのり明るんでいて、キャンプ場に来ている人たちは、今にも現れそうな初日の出を拝む準備ばっちりの様子でした。

初日の出を見にきた人たち

キャンプをしに来た人たち以外にも、地元らしき人たちが初日の出のために集まって来ていました。

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道路沿いは人で溢れています。
中には脚立を持って来ている人もいました。
皆んなベストビュースポットを求めて、いたるところに陣取っています。

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道路も車で溢れかえり大渋滞。
元旦早々お巡りさんも稼働していました。

初日の出が楽しみな気持ちはとても共感できますが、交通ルールは守りましょうね!

日の出のとき

辺りが一層明るさを増し、いよいよ初日の出の瞬間を迎えようとしているのを感じました。
その場にいる全員が、後光に輝く富士山の方を見つめています。

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皆んな一様に富士山の方を眺めている。

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今にも日が昇りそうな状態。

そしてついに。

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ご来光です。

念願の初日の出とご対面することができました。

写真でも雰囲気は伝わるかと思いますが、現場は更に、その張り詰めた空気やスケール感も合わさって、

実に荘厳。

新年早々、最高の景色に出会えました。想像以上。

朝ごはんもおめでたい

非常におめでたい年明けになってしまいました。
このおめでたい余韻を残しつつの朝ごはんです。

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お正月一発目の食事なので、贅沢にステーキを頂きます。
1枚1000円の高級な肉です。これは、ぼくの普段の生活に置き換えると2回分の食費に相当します。

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贅沢な上にワイルド。
ちなみに、お正月の朝なのでお雑煮を食べようと思い、お餅も用意してきたのですが、すっかり忘れていました。

今年はよい年になりそうです。

初日の出を本栖湖の富士山とともに迎えてきました。

そもそも本栖湖のロケーションがとても素晴らしいわけですが、更にそこで新年を迎えることができたというのは最高に贅沢なことだと思いました。
冬キャンプのハードルは少し高いイメージもあるかもしれませんが、寝るときの防寒設備さえしっかり整えて行けば何とかなります。

日本古来から続く風土を感じながら伝統文化に浸る、非常にワイルドな年越しとなりました。

というわけで、今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

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